元気ある備後しまなみを目指して
福山の財産「保命酒」を使った商品の開発について〜
保命酒銘菓

 弊社は砂糖・小麦粉など製菓原料および食品卸・小売業を営んでいますが、地元の食材を生かした商品の企画・開発もしております。このたび、商品を創るに当たり、近年の備後地域における中小・零細製造業および農業分野において、後継者問題や大手資本の進出などの影響により、廃業を余儀なくされている実情の中で、政令都市として約43万人までに成長した福山にこれといった日持ちのするお土産がないという事が背景にあり、地元の特産物を使ったオリジナルのお土産品創りに励んで参りました。

 また、この様な試みによって魅力ある企業や農家の再生を目指すとともに、地元の農産物をもっと全国にアピールすることも視野に入れております。つまり第一次産業と第二次産業を結びつけ、弊社のような第三次産業で展開を図るという小規模ながらも産業の一つの流れを作り上げるのが目的でした。

 また、そういった商品を名刺代わりとして、広くは「びんご・しまなみ」の知名度を上げ、歴史、文化、そして観光等をアピールしていこうと思っております。そしてその流れの中で収益がでた場合、スポーツの振興の為に物販を購入、提供し地元に貢献するといった一連の循環型ビジネスモデルの確立にもチャレンジしました。

この度は、鞆の財産ともいうべき伝統的な酒保命酒』にまつわる商品開発に取り組み、4月に新商品5品が出来上がりました。原材料に保命酒や保命酒粕を使用し、弊社が企画したものを地元の各企業に製造して頂くシステムを取りました。

 メインの原材料となる保命酒』につきましては、蔵元「岡本亀太郎本店」の協力を得ております。製造においては、「保命酒ジェラート」および「保命酒アイスキャンディー」は地元、府中の老舗「アイスクリームの東屋」の協力を得て、何度も試行錯誤を繰り返し、およそ一年かけて完成しました。独特な薬草のにおいから癖のない芳醇な香だけは残し、また、酒かすの麹の粒を残しつつも、口当たりの良いまろやかな味に仕上げました。老舗の経験と技術があってこそ初めて完成されるものだと思います。また、「7匹ミニたい焼」も新銘菓として完成しました。

 観光シーズンにおいて、大勢の方々に「鞆の鯛網と保命酒」をさらに知って頂ける様その願いを込めて作りました。白餡、保命酒および保命酒粕を練り合わせ、生地はしっとりとした程よい食感に仕上っていると思います。全国へ甘味を発信する御幸町の「マルト製菓梶vの協力を得て、日本全国に泳いで行ってくれることを願っております。そして、「保命玉(ほめだま)」は、保命酒および保命酒粕を練りきった懐かしい手作りの飴玉です。口の中であとを引かないすっきりとした味に仕上げました。カバンの中でもかさばらず、ちょっとした手土産にもなります。また、保命酒で紀州産の大梅を漬けたエキスを使った「保命酒ゼリー」もほんのりと梅の香りがして、まろやかな舌触りに仕上がっております。これは洋菓子店「サンク・ラ・フィーユ」に協力を得ました。

 また商品を完成するにあたり、外箱の包材などにラベルを貼ったりする作業は、市内にある福祉工場・授産施設・厚生施設などの方々の協力を得ており、色々な方々の協力のもとで今回の商品が出来上がりました。そして商品の売上げの一部を地元スポーツ振興の為、子供達のスポーツ向上の為に、今回は水泳用具一式を市の教育委員会へ提供することが出来ました。

 地元の特産品をアピールしつつ、同時に中小・零細企業および農業分野の活性化を図りながら、商品の売上げが、最終的に物販として地元に貢献するといった小規模ながらも、循環型ビジネスモデルが出来たと思います。

8月には第2弾として4品を企画開発しました。「保命酒羊羹(ようかん)3種類は、保命酒に漬込んだ福山産すももやあんず、そして紀州産大梅を使い、保命酒粕に練りこみほど良い甘さに仕上げました。これは地元和菓子店「有福堂」の協力を得ました。また「保命酒ぷりん」「保命酒生ショコラ」「保命酒コンフィチュール」は尾道の洋菓子店「ナチューレ」の協力のもと完成致しました。

また12月には第3弾として2品が出来上がりました。「保命酒豆」は地元豆菓子店「小林製菓」の協力を得ました。ピーナツを保命酒粕でほど良い食感になるように包み込み、ほんのりとお酒の香りのする豆菓子に仕上げました。地元福山産くわいを使った「くわい入り保命酒羊羹」は1年の歳月をかけ、くわいの臭みと固さを和らげ、白餡と練合せた慶事向きの和菓子に仕上げました。これは前回同様、地元和菓子店「有福堂」の協力を得ました。オンリーワン(地酒「保命酒」)とナンバーワン(生産量日本一のくわい)の特産品を使い、歴史的に城下町であった福山をアピールするのに和菓子として作り上げました。

今後は様々な商品開発を地元製造業の方々と共に取り組んでいこうと思います。2005年は広島県大型観光キャンペーンの年でもあり、そういったところで紹介できるチャンスを期待しております。

※ 保命酒以外にも、備後・しまなみの素材を使った商品(町おこし商品)もあります。例えば、地元の「吉田醤油」の醤油を使った「こだわり醤油飴」、伯方の塩を使った「塩切飴」、いわぎ島のもぎたてレモンを使った「れもん飴」などがあります。

今後はこれら商品を単なる売り物ではなく、「びんご・しまなみの名刺代り」の商品として広めていき、ネット販売にもさらに力を注いでいく予定です。


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樺島商店
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